ある高原のリゾートホテルで住み込みのアルバイトをしたことがあります。
いわゆるリゾートバイトというやつです。住み込みなので貯金しやすいと言われるバイトですが、私はあまり貯金できませんでした。体験談を書いていきます。
貯金できなかった理由
ひとことでいうと、遊びすぎたからです。
当時の生活を振り返ってみると、一週間ほどのシフトが続いたあとに休日があり、休日のたびにバイト仲間と遊びに出かけていました。
車で1時間半ほど下ったところに市街地があり、そこで買い物をしたり娯楽施設に行ったりなどして散財してしまうのです。
住み込みの寮生活で趣味も娯楽も見つけられなかった人間なので、下界に行くとストレスを発散するかのように遊んでいました。
当時はスマホもまだ普及してない時代でしたから、携帯で時間をつぶすような遊びもできなかったんですよねぇ…。
リゾートバイトで貯金する方法
反省を踏まえて、もしまた自分がリゾートバイトに行くとして、こうすれば稼いだお金を浪費することなく貯金できるのではないか? というのを考えてみます。
遊びや趣味は寮生活で見つける
下界に降りるのを必要最低限にする、これがきっと一番いいですね。
ただスマホのアプリにはまって課金ばかりしてしまう…となることも大いに考えられます。
かといって趣味に全くお金をかけないというのもストレスになるので、一定の金額を決めたうえでスキーやスノボなどをやってみるのもいいかもしれません。スキー場などがあるリゾート地なら便利ですよね。
友達付き合いはほどほどに
リゾートバイトは全国各地からいろいろな人が集まってくることが多いです。
同じところに住み込みで働いている仲間意識により仲良くなりやすいですが、ほんとうにいろいろな人がいるので仲良くなりすぎるのはどうかなと個人的には思います。
わたしもリゾートバイトで何人かお友達ができましたが、より仲良くなったのはバイト期間が終わってからということもよくありました。
また、男女関係のもつれなどにも気を付けたいところです。
リゾートバイトでやってしまった最大の失敗談
今でも忘れられない、リゾートバイトでした失敗談を思い出しました。
あれはスキー場がオフシーズンとなっていた初夏の頃。
寝坊気味に起床したわたしは焦って出勤していました。
▼見取り図
寮から職場までは歩いて15分ほどの距離です。
寮と職場のあいだにはスキー場がありましたので、以下のようなルートを歩いて出勤するのが正しいルートでした。
▼正しいルート
しかし、この日はものすごく急いでいました。
寮から制服を着て出勤するにしろ、ともすると遅刻です。
スキー場はオフシーズンなので雪は積もっておらず、芝生が眩しく広がっています。
そこでわたしは思いきって近道を行くことにしました。
▼禁断のルート
オフシーズンのスキー場を通るルートはもちろん推奨されていませんが、ときどき他のアルバイトの方が通っているのを見たことがありました。
思い切って斜面に踏み出すと、足に韋駄天が宿ったかのようにものすごい速さで駆け降りることができました。自分でもコントロールが利かないほどの速さです。
「これなら間に合う!」
そう確信したのとほとんど同時でした。
ぬかるみに足首が吸い込まれたのは。
そして、前のめりに身体が傾いて、転倒。
お笑い番組の罰ゲームのようなことを、人知れずやってしまうことがこんなに空しいだなんて知りませんでした。
ぬかるみに突っ込んだ身体は制服もろとも泥だらけに。
怪我と遅刻はまぬがれたものの、とてもすぐには仕事を始められない異常な有様で現れたアルバイト女性を、呆れた顔も苦笑もせずに淡々と新しい制服を貸与してくれたバイトリーダーに対する申し訳なさと感謝の気持ちは今でも忘れられません。あれほど羞恥にまみれた体験はそうそうありませんでした。
そして「急がば回れ」という言葉をあれほどかみしめたこともありませんでした。
おわりに
今思えばいろいろな体験ができたリゾートバイトは、やってみて良かったと感じています。失敗もありましたが…。
ちなみに当時、寮で流行っていた遊びはトランプゲームでした。人が集まって遊びやすい環境なので、ボードゲームなどをするのも楽しいかもしれないですね。
貯金はまぁ…多分環境より性格の問題が大きい気がしますね!
お読みいただきありがとうございました。