連続テレビ小説「ひよっこ」では、奥茨城に住むヒロインが自宅から高校まで自転車やバスを使って合計1時間以上かけて通学しています。
それを見ていて思い出したのが、
そういえば高校生の頃、遅刻ばかりしていたな…ということ…。
担任にも毎回真剣に叱られていました。
学期末に渡される通知表にも「遅刻」のところにひどい数字が並ぶ始末。
しかし、どんなに叱られようとも直らない。
遅刻ばかりの自分はどうしようもない人間なんだ……と、毎日毎日思うわけです。
当時、自宅から高校への通学方法は自転車でした。
雨や雪の日にはバスを使ったり、電車を使ったりもしていました。
しかし自宅からバス停や駅までがこれまた遠く、本数も少ない。
公共機関は天候などにより電車やバスそのものが遅れることもあります。
雨が降っても雪が降っても同じ時間に学校に着く、というのが自分にとっては不可能なことを思い知りました。
逆に、どうして他のひとたちはそれができているんだろう? と不思議で仕方ありませんでした。
担任はよく
「どうして遅刻するんだ? 家を出る時間をもっと早くすればいい、それだけなのに」
と異星人を見るような目で言っていました。
遅刻をするというのは信用を失うことです。
また、待たせている人の時間を奪うことでもあります。
学業やスポーツでどんなによい成績をあげても、どんなに人柄がよくとも、遅刻を何度もすると
「時間にルーズである、生活や性格がだらしない人」
という烙印が刻まれます。
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しかし、あれほど悩んでいた遅刻癖は高校を卒業したらあっさり直ってしまいました。
大学にも、職場にも遅れることがなくなりました。
なんなら、決められた時間より前に着くことも可能に。
よくよく思い出してみると、あんなにも遅刻を繰り返していたのは高校在籍時だけでした。
何か理由があるに違いありません。
そう考えた私は、当時の自宅から目的地の距離をGoogleマップでルートを計測してみることにしました。
結果・・・
- 小学校 1.3 km(徒歩)
- 中学校 2.3 km(自転車)
- 高校 8.4 km(自転車)
- 大学 1.3 km(自転車)
あらためて見てみると、小学校、中学校、高校、大学、それぞれの自宅からの距離は高校が圧倒的に離れています。
あんなにも遅刻ばかりしていた理由は、
わたしにとって目的地が遠すぎたからではないだろうか。
距離が自分の許容量を超えていたのです。
天候、バス・電車の時刻、そのために家を出なくてはいけない最終ライン、そういった逆算が非常に苦手だったともいえます。
田舎なのでバスや電車の本数、駅も極端に少ないことも私にはハードルが高すぎました。
高校のあいだにそれを乗り越えられればよかったですが、残念ながらそれはできませんでした。
学生は交通手段が限られているので、目的地が遠ければ遠いほど定時に着くのが難しい。
でも大人になってからは、自動車免許も取り、車も運転できるようになりました。
こうして私は遅刻とは無縁の大人になりました。
徐々に距離の長さに対応できるようになったからでしょうね。
「学校が遠い」…今思えば単純ですが当時のわたしにとっては重要な問題だったようです。
お読みいただき、ありがとうございました。