ここ最近はまっている、ミステリ小説。
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↑の特捜部Qシリーズを読み終えたらすっかり北欧ミステリにはまってしまって、スウェーデンのエーランド島シリーズを読み始めました。
このエーランド島シリーズは春夏秋冬の四部作で、秋から始まり1冊完結もののミステリ小説です。今は春を読んでいる途中ですが、あまりに自然なかたちで伏線が散りばめられているので何度も前のページに戻っては唸っています。
ところで、わたしは北欧の文化についてあまり知りません。なので知らない単語がちょくちょく出てきて戸惑うことも多いです。
未知ワードとの遭遇その1
例えば、エーランド島1作目、黄昏に眠る秋の冒頭部分。
ここから先は、低くねじれた
(ヨハン・テオリン著 三角和代 訳「黄昏に眠る秋」(ハヤカワ・ミステリ文庫)9ページより)
「杜松」と書いて「ジュニパー」と読む植物。その他の記述から、低くねじれて茂みになったり苔になったりする植物ということは分かりますが、私はジュニパーのことをあまりにも知りません。
ぐぐりますか?
たとえばネットを見ていて知らない単語に出くわしたときには、その文字範囲を選択して「検索」とすると、簡単にGoogleが意味を示してくれます。しかし紙の本を読んでいるときにはそうもいきません。近くにあるスマートフォンに打ち込んで調べるのも、なんだか「負けた」ような気がするのです。
とりあえず、ジュニパーについては想像しながら読み進めることにしました。
わたしなりのジュニパー想像図は、こんな感じ。
なんとなくもじゃもじゃしているイメージです。
そのまま読み進めていったのですが、ジュニパーはその後何度も登場してわたしを悩ませました。エーランド島にはジュニパーがとにかくよく茂っているようなのです。人が隠れるほどの茂みになるのだから相当なもののはずです。
ぐぐりました
ついに想像だけでは追いつかず、検索をしてみることにしました。
無料の写真: ギリシャジュニパー, ツリー, 海, 崖, 自然, 外, 空, 雲 - Pixabayの無料画像 - 332443
なるほどこれがジュニパーだったんだ……。
確かに松っぽい植物で、低いところに生い茂っています。
未知ワードその2「モペット」
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もうひとつ、同じ本のなかで気になる単語があったことを思い出しました。
あの何年も前、ユリアの息子になにがあったか見つけだそうとモペットに乗ってやってきたあの日の午後のことだ。
(ヨハン・テオリン著 三角和代 訳「黄昏に眠る秋」(ハヤカワ・ミステリ文庫)183ページより)
モペット……聞いたことのない乗り物です。
ここに出てくる「ユリアの息子」は、海岸近くで行方不明になっています。
となると砂浜も難なく走れるような乗り物ですかね。
想像したのはこういう感じ↓
砂浜もスイスイ走れるんです。きっと。
モペットに関しては「黄昏に眠る秋」での登場は少なかったのですが、読み終えて一応ぐぐってみることにしました。
なんと!
思ったより自転車っぽい。
モペッドは本来、「原動機が付いた自転車」あるいは「ペダルでこげるオートバイ」のこと
こちらも、想像していたのとはずいぶん違っていました。
知らないものを文章からの創造だけで補うことはむずかしい。そんなことを感じたゴールデンウィークでした。
お読みいただきありがとうございました!