長年、頭皮にイボがありました。
イボがあって困ったことや、意を決して皮膚科でイボを取ったときの話です。
わがイボの歴史
イボ初期
はじめて頭皮にイボができたのはかなり前のことだったと思います。
最初は、ニキビくらいの大きさで「すこし盛り上がっているな?」といった具合でした。
▲このように、髪の毛をかきわけてみるとうっすらとイボがある程度。
そのうち治るだろうと思って放置しているうちに数年経ちました。
数年後のイボ
年月が経っても、イボは小さくなるどころか大きくなってしまいました。痛みなどはなく、触るとブヨブヨしています。
▲髪の毛をかきわけなくても、髪をぺたりと抑えつけるとイボが顔を出すほどに大きくなっていました。
ファーストオピニオン
イボが大きくなってきた当時、他の部位で通っていた皮膚科の医師に相談をしてみました。
その医師の見解では「オペが必要になるし、そこを切ったら髪の毛が生えてこなくなるかもしれない」と、切除に対してはとても消極的な印象でした。
医師の曇った表情におそれをなしたわたしは、イボのことを忘れて生活するように努めました。
不便を感じるようになる
イボのことをこちらが忘れようにも、イボはわたしのことを忘れてはくれないようでした。頭皮にはいつもイボの存在を感じました。
例えば美容室に行くとき。
美容師さんにはイボのことを伝えるのですが、たいがいの美容師さんはイボのことを忘れて髪の毛にクシをあてるのです。
自分で髪をとかすときには意識的にイボのところを避けるようにしますが、イボの根元をクシでガリッと梳かされると思わず声が出そうになりました。
それから、痛みはないものの夏場などは熱を持ってかゆみが発生することがありました。
イボは生きている、そんな感じを頭皮の一部に抱えながら、不愉快な日々を過ごしていました。
セカンドオピニオン
インターネットで「頭皮 イボ」と調べては、よさそうなものを取り入れることもしました。しかし、わたしのイボにはほとんど効果がなく、ついに本腰を入れて病院を調べてみることにしました。
ヒットしたのは車で小一時間ほどかかる隣町の皮膚科でした。
メニューの項目のところに「イボの切除」というものもあります。レーザーで焼き切るというものでした。
すぐに電話で予約を入れて、さっそくその皮膚科へ行ってみることにしました。
診察をして、その日のうちに切除が決まりました。
手術箇所には麻酔を施すとのこと。
頭皮に麻酔ってどうやってするのだろうか、すごく痛いんじゃないだろうかと不安も感じましたが、イボを取りたい気持ちのほうが勝ったのですぐさま書類にサインをして、オペをしてもらうことにしました。
いざ切除
診察台のベッドに横たわり、頭皮に麻酔を打たれました。
心配していたような痛さはほとんどありませんでした。刺激のレベルとしては「髪の毛を抜くときの痛み」ほど。麻酔が痛くなかったことにものすごく安心して、とてもリラックスしてオペに臨むことができました。
ここからは音から想像したものになりますが、おそらくレーザー機器のようなものが作動してイボをじわりじわりと焼き切っていきました。
最後の皮一枚を焼いてイボが取れたときは、ゴムがぱちんと弾けるような軽い衝撃がありました。
手術時間はものの10分ほど。
医師が見せてくれた切除後のイボは、鏡越しに見ていたものよりずっと大きく、イボの中から髪の毛が生えているというちょっぴりグロいものでした。
術後の経過
手術当日は、しばらく切除した部分から出血があり、ガーゼで押さえて処方された軟膏を塗りました。
とったイボは一応病理にまわされ、とくに問題はなかったようです。
そのうちカサブタになり、カサブタが取れたあとには髪の毛も生えてきました。
ちなみに手術の日に支払った金額は1万円ほどでした。はじめてかかる病院だったので初診料なども含まれているのだと思います。
現在はイボを取ってから二年ほどが経過しようとしています。
今の状態はというと、実は同じ部位にうっすらとイボが再発しています。ほんとうに小さなものなのでまだ経過をみていますが、また大きくなったら取るしかないかな…と思っています。
おわりに
頭皮のイボにはかなり悩まされました(今もすこしありますけど)。
とくに、最初に診てもらった皮膚科で医師に絶望的な反応を示されたのが今思えば悩むきっかけになったのかと思います…。
いろんな病院に行くというのはちょっと大変ですが、セカンドオピニオンは大事だということがわかった体験でした。
お読みいただきありがとうございました。