先日、友人と話していたときのことです。
「お正月にどんなお餅を食べるのがすきか」という話題になりました。
友人のすきな食べ方
友人はお餅に醤油をつけて、海苔で巻いてたべるのがすきだと言っていました。
このあたりのお雑煮の味付けも醤油なので、味としてはお雑煮にお餅を入れるのとあまり大差ないのでは? と思うのですが、彼女にしたら「信じられない」そうです。
「お雑煮にお餅をいれて、どんなところがおいしいと思うの?」と聞く彼女に悪気はありません。
自分がわからない部分の楽しみを、知ろうとしただけのこと。
でも、いざ真剣に問われてしまうと、わたしはお餅とお雑煮のコラボレーションにおいて、どこに美味しさをかんじていたのだろうか、とわからなくなってしまったのです。
お餅にたいする気持ち
さらに友人の好みを聞いてみたところ、お餅を甘くして食べることもあまり好きではないようです。
彼女はおそらく、お餅を米飯の延長上に分類しているのかもしれない。
そう考えると合点がいきます。
ごはんならわたしも甘くするのはすきじゃないし、お雑煮に入れるのもちょっとなぁ、と思ってしまいます。
すきを説明できなくても
こういった会話を友人としたあと、Dr.キャットウィスカー (id:cat-whisker) さんのブログでまさにぴったりな話題がとりあげられていました。
こちらでは男女の関係について、好きの理由を追究しても双方にとってあまりよいことはない、と書かれてあって「なるほど!」と考えさせられました。
わたしはたまたま自分と「お雑煮のなかのお餅」に対する関係性について考えたわけですが、よくよく考えてみたら「すきの理由」が明確ではないのです。
そしてその「なんとなくすき」である事実だけが浮き彫りになってしまうと、本当はすきじゃないのかも、とまで思いつめてしまうこともあるのかもしれません。
これが人間関係だったらと思うと、うかつに手を触れてはいけない領域のような気もします。また、人と人とのあいだにおいては関係も変化していくので、「すきの理由」を明確にするのは人生の選択にかかわるような重要なときにだけ考えればいいのかもしれない、となんとなく日々を生きているわたしとしては思います。
あらためてお雑煮にお餅を入れてみて
お正月は過ぎてしまいましたが、友人と話したあとに、あらためてまたお雑煮を食べてみました。あまったお餅も、もちろんいれました。…もちだけに!
すきの理由を説明することはできなかったけど、お雑煮にお餅がとけて伸びるところが楽しい。少しの甘さとしょっぱさを感じるところもいい。あらためてそう実感しました。
お読みいただきありがとうございました。