日めくりインドア女子

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母に囚われた娘の物語【お母さん、娘をやめていいですか?】第1回ネタバレ感想

斉藤由貴さん演じる母親役がホラーすぎると噂の、NHKドラマ10「お母さん、娘をやめていいですか?」

録画してあった第1回をやっと見ました。なるほどこれは怖いです。

母と娘の近すぎる関係

娘、早瀬美月(波瑠)25歳。母、早瀬顕子(斉藤由貴)50歳。美月の中学受験や大学受験、就職の時もいつも二人三脚で頑張ってきた。
美月は完璧な母のサポートで順調に育ち、今は女子高の英語教師となり、母であり一番の親友である顕子を全面的に信頼していた。
二人はまるで恋人同士のように仲の良い母娘だった。この母娘の密着を父、浩司(寺脇康文)は気にかけていたものの、仕事一筋で二人の関係に踏み込むことができないでいた。
(引用元:みどころ|お母さん、娘をやめていいですか?|NHK ドラマ10

顕子さん、娘のデートの尾行はするわスマホの待ち受けは娘の写真だわであちこちにヤバさが散りばめられていました。待ち受け画面が子どもの写真、というのは別におかしくない、よくあることとは思うのですが25歳にもなった娘の顔のドアップはなかなか珍しいのではないでしょうか…。

あとごく自然に娘と服装の色味を合わせている(もしくは、娘のを自分に合わせるようにしている)のもホラー。たまにならわかりますが、いつもなのできっと無意識なのでしょう。

娘の美月は母のことを「わたしのことをなんでも分かっている、頼りになる人」とモノローグで自分に言い聞かせるかのようにしていますが、ストレスで円形脱毛症になっていることは母に言えないでいます。母のなすがまま、言われるがままに実行した「問題を抱えている生徒」への対応も失敗して大打撃。でもそれも母には言えません。

 

娘=母の分身=人形

そんなとき、新築中の早瀬家を担当するハウスメーカーの松島(柳楽優弥)が、不思議な人懐っこさで二人と親しくなる。顕子は彼を気に入り、美月とつきあうように背中を押すが、美月は松島と会うことで、自分が無意識に母親の顔色を見て生きてきたことを自覚していく。
(引用元:みどころ|お母さん、娘をやめていいですか?|NHK ドラマ10

家を新築するにあたり、床の色や壁紙の選択など、美月がことあるごとに母親の顔色をうかがっている様子が描かれます。最近話題になっている「ど根性ガエルの娘」15話のように、常に親が望んでいることを言わなければ、親が思うとおりにしなければ、と自分の感情を抑えて行動する様子が痛々しいほどです。

顕子の趣味はといえば、ドールを作ることで、家には数々の可愛らしく仕立て上げられたお人形がたくさん。娘がデートに着ていく服も、わざわざ何度も着替えさせます。母の人形のように扱われている美月は、まだ反発を示しません。第1回のラストシーンまでは。

 

キーパーソン松島

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顕子に押し切られて、松島とデートをすることになった美月。松島との交際に顕子がノリノリなのは、松島が幼い時に両親が離婚していて母親と疎遠になっている、ということを聞いたからです。松島なら婿に来てくれるに違いない、と思い込む顕子。新築中の家は将来同居ができる間取りになっていて、娘の結婚相手は婿に来てくれる人、と顕子のなかでは決定事項になっているのです。

しかし松島には顕子の知らない過去がありました。それは、かつての彼自身も今の美月のように、親の顔色ばかりをうかがって自分の意志を表すことができなかったという過去です。鋭く顕子と美月の関係を見てとった松島は、デート中に「君の本当の気持ちは違うんじゃないの?」と美月にぶつけます。直球ドスレートをくらった美月。それを認めたら、母だけでなく自分自身をも否定することになる。不快だと告げて目をそらしますが、目の前のガラスに映ったのは、必死に尾行する母顕子の姿

呆然とする美月に松島が過去にあった親との確執を打ち明け、美月は思わず松島の手を握るのでした。

 

斉藤由貴さんの演技が綺麗で怖い

顕子を演じる斉藤由貴さん、すっごく綺麗です。アイドルの頃も綺麗でしたけど、とても華やかです。それで一層怖さが増しています。

顕子が困惑したときに見せる、頬に手をあてる仕草。それがラストシーンで美月が松島の手を握ったときには、頬に爪が食い込むほどの名演技でした。

娘の部屋に入り、手帳やノートを漁る姿も、なんだかすっごい優雅なんです。決して間違ったことはしていないような堂々とした所作で、美月のように「変に思う自分のほうがおかしいに違いない」と思わせるようなナチュラルさ。

これからの展開において、無意識に娘をコントロールしていることを娘自身から指摘されたり反発されたりしたときにどんな表情をするのか、すごく気になります。

 

おわりに&放送時間

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ちなみに第1回では顕子→美月への執着だけでなく、顕子の母→顕子への執着も描かれていました。また、美月の父(顕子の夫)である浩司が勤務している会社の部署が先行き不安というのもちらっと描かれていたので、新築の家が無事完成までするかどうか、というところもあやしいですね。

原作なしのオリジナルドラマなので展開が読めないのも面白いです。

放送時間は金曜 夜10時 NHK総合です

 

▼第2回のネタバレ感想をかきました。こちらからどうぞ!

 

お読みいただきありがとうございました。