日めくりインドア女子

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ホラー小説「ぼぎわんが、来る」の最後が怖くない理由について考えた

怖いものに興味があるけど映像やお化け屋敷でビックリするのは苦手です。だけど怖いものが見たい、ドキドキしたい。なので時々、ホラー小説を読みます。

それでいくつか読んでいて思ったんですけど、最後まで怖いホラー小説ってなかなかなくないですか?

 

悪霊退散しはじめて怖くなくなる系

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物語として書かれている以上、進行するにつれて怖さを演出している怪奇現象の真相が明らかになっていきます。

怪奇現象が怖いと感じるのは、理由がわからないからです。例えば家のどこかから「ギーギー」という音が理由もわからず聞こえてくるのは怖いけど、そういえばこないだの地震で窓が歪んだのだった、と理由がわかっていれば怖さは消失します。

▼わからないから怖いけど……

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▼わかっちゃうとそうでもない

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ホラー小説の場合は怪奇現象の理由が恨みだったり怨念だったりして、対処のしようがないんじゃ……とも思いますが、ものすごい強い霊媒師が出てきたり、霊媒に関しては素人の主人公が知恵をつけて悪霊退散しちゃったりすることもよくあります。そうなると怖さとしてはほぼゼロに。物語として終結するので爽快さはあるんですけどね…。 

▼この2冊は途中までものすごく怖かったです

「ぼぎわんが、来る」「夜は一緒に散歩しよ」。作者はちがいますが、どちらも主人公の家には小さい子供がいて、あるときから怪奇現象が起こり始める……というもの。

怖さのポイントはやはり「わけがわからない」「部屋がぐちゃぐちゃになる」ところでしょうね。 怪奇現象はどんどんエスカレートしていき、やがて身に危険がせまるぐらいになってしまい、主人公は専門家に相談。そこで対処法を検討していき、最後には怪奇現象の本体と対決します。

その「本体」が出てきてしまうと、やはり怖さが薄れてしまうんですよね。

最後まで怖いけど解決しない系

一方、怪奇現象の理由を探れば探るほど深い穴にはまって戻れなくなるようなものもあります。これらのものは最後まで怖さが持続しますが、結局理由もわからない、もしくは対処のしようもないままもやもやとして終わります。ある意味、現実味があるといえばそうかも。現実の怖い話ってたいていオチがなくて想像で終わりますよね。 

▼終わったあともじわじわ怖い3冊

 

結局いちばん怖いのは 

わざわざ怖いものを見たがったり、怖いものを作り出したりする、生きてる人間がいちばん怖い、というか闇深いってことですかね。 

▼電話のシーン、めちゃコワ! 

 

おあとがよろしいようで・・・