日めくりインドア女子

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形を変えながら負のリレーは続く「お母さん、娘をやめていいですか」第4話ネタバレ感想

NHKドラマ10「お母さん、娘をやめていいですか」

第4話『甘い罠』を視聴しました。

ネタバレと感想です。

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▼前回(第3話)のネタバレ感想

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登場人物|お母さん、娘をやめていいですか?|NHK ドラマ10

 

顕子のプチ家出

  • 姿をくらました母・顕子は友人・文恵の家へ宿泊
  • 美月「ママの居ない家なんて初めて」
  • 父・浩司が美月にリストラ部署に左遷されたことを告白
  • 美月からのメールを全部無視する顕子

顕子がいない家は風通しがよくなりすぎたような感じがしました。それで浩司も娘にやっと会社で窓際族になっていることを言えたんでしょうかね。

いやなことをすべて忘れるかのように顕子は人形作りに没頭します。どんな時であれ、打ち込める何かがあるのっていいなぁ…とドラマの本筋には関係なく思ってしまいました。

美月は「ママがいなくなったのは私のせいだ」と自分を責めて松島にメッセージを返信することもできないまま。顕子からしたら「押してダメなら引いてみろ」精神で、自分がいないことの空白を家族に感じてほしかったのかもしれないですね。

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玲子の遺言

  • ホームにいる顕子の母・玲子が倒れたと知らせが入る
  • かけつけた顕子に言った最期の言葉は「どうしてできないの。ダメな子ねぇ…」 
  • 幼い頃、九九の「四」の段が「死」と結びついてどうしても口に出して言うことができなかった、母が死ぬのが怖かったと美月に言う顕子
  • 葬儀終わり、弟家族の前で取り乱す顕子
  • 「あなたみたいに鈍感じゃない」と顕子に言われてリストラ部署を告白する浩司

玲子さーん!前回美月に「お母さんには謝りたい」って言ってたのにー。これは多分あれです、「どうしてできないの。ダメな子ねぇ…って、何回も言ってしまってごめんね」と言うつもりだったのでは? そうとでも思わないと顕子が不憫すぎます。美月がいくら伝言しても「生きているうちに直接言ってもらないと意味がない」という顕子の気持ちもわかります。

浩司は売り言葉に買い言葉で会社での状態を告白したわけですけど、『木は森に隠せ』精神が少なからず働いていたのではないでしょうか。リストラ部署のことが一番大きな問題のうちはなかなか言えないけど、玲子の死というもっと大きな問題に紛れてますよね。あとから我に返って「そういえば窓際族って何のこと?」と言われたほうが聞きづらくなるという。浩司なかなかの策士です。さすが元は昇進コースだっただけあります。

 

ふさぎこむ玲子

  • 落ち込んだ玲子はベッドで横になり美月の帰りを待つ
  • 「ママと松島さん、どっちが大事?」と聞かれ「もちろんママだよ」と答える美月
  • 松島が学校帰りの美月を待ち伏せ、アパートに誘う
  • その頃の顕子「遅いわね……ダメな子ね……みっちゃん」とつぶやく
  • 松島のお手製チャーハンに心を開き、円形脱毛症を打ち明ける美月

弱っている顕子さん、「ママをひとりにしないで」「松島さんと会ったりしないわよね?」とかなりグイグイ言ってましたね。しかし浩司にハッパをかけられた松島も負けずに強引でした。チャーハンをサッと引っ込めて「もう別れるって言わない?(ニヤリ)」と美月に微笑むシーンなんてどこの乙女向けゲームに出してもおかしくないくらいイケメンでした。小さな頃から作っていたという思い出つきのチャーハン、中華鍋とお玉(?)でつくるやつ!とても本格的で美味しそうでしたね。チャーハンにまつわる小さな「ヒミツ」を聞いた美月が自分の秘密も打ち明けるんですけど、こういうのなんていうんでしたっけ。相手が打ち明けてくれたのと同じくらいのものを自分も言いたくなる心理。そういうのが働いていましたね。

 

美月の本心と顕子の罠

  • 「やっぱりママと松島さんは同じくらい大事」という美月には何とか笑って答える顕子
  • 「いつかは一人で暮らす」という美月に豹変する顕子
  • 顕子に気圧されて「結婚しても新しい家でずっと一緒に暮らすこと」を美月は否定できない
  • 問題を抱えた生徒・後藤の母に「娘さんはもう小さな子供ではない。成長を認めて、話を聞いてあげてください」と説得する美月
  • 松島の胸を借りてさめざめと泣く顕子
  • それを目撃する松島の上司(壇蜜)

家、建てちゃってるんですもんね……。そりゃぁ、ひとりで暮らすなんて言われたら動転しますよね。家を建てると運命が大きく変わり始めるのって一体何なんでしょうね。少なからずあるような。

後藤母に言ったことは美月の本心だったんでしょうね。人のことだからよくわかるけど、自分の母には言えない。美月自身、それには気づいていない、あるいは目を向けないようにしている部分。

顕子さんはあの手(美月への御馳走)この手(松島への誘惑)で、なんとか自分と娘の強固な結びつきを守ろうとしています。なんというか、動けば動くほどがんじがらめになる絡みついた毛糸のようで痛々しいです。

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おわりに

顕子の友人・文恵さんが言っていましたが、どんな関係であろうと、母を失った娘の心には大きな穴があく、関係が悪ければ不平をぶつける相手がいなくなる分、より荒れることもある。まさしくそのような顕子さんの行動でした。

ちなみにドラマは録画視聴をしているので次話もすぐに見たいと思います。

▼はまっているアプリで顕子っぽいコーデをしてみました。

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「…みっちゃん……この帽子ちょっと透けてるみたい……」

 

お読みいただきありがとうございました。