最近ネットのあちこちで見かける「けものフレンズ」。
それ関係と思われる「すごーい!」「たのしー!」「きみは〇〇のフレンズなんだね!」といったフレーズもよく見かけます。
そんなに中毒性があるほど流行するものというのはやはり気になるので、dtvで配信中の1話から4話までを見てみました。
以下の感想は、ネタバレを含みますのでご注意ください。
▼公式サイト
不穏そうな舞台設定
TVアニメ「けものフレンズ」は
この世界のどこかにつくられた
超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。
そこでは神秘の物質「サンドスター」の力で、
動物たちが次々とヒトの姿をした
「アニマルガール」へと変身――!
訪れた人々と賑やかに楽しむようになりました。しかし、時は流れ……。
ある日、パークに困った様子の迷子の姿が。
帰路を目指すための旅路が始まるかと思いきや、
アニマルガールたちも加わって、
大冒険になっちゃった!?(引用元:けものフレンズプロジェクト|公式サイト)
公式サイトにはこんな説明があったんですね。知らなかった…。
アニメ本編を見ている限りでは、上記のなかで断片的なことがぽつりぽつりと台詞に混ぜられています。
実際に見るまで「けものフレンズ」というのは動物の擬人化アニメなのかなと思っていたのですが、もはや擬人化どころではなく動物の特徴を残しつつ人間のような姿に「変身」した話なのですね。
そういえば3話でトキさんが「フレンズ化したほうが飛べるようになったけど、歌う時の声の出し方がよくわからない」と言っていました。ということは動物だったときの記憶はそのままありながら「フレンズ化(変身)」したと。
神秘の力とはいえども、フレンズ化した理由はまだ明かされないまま。
話が進むごとに、朽ちた橋、バッテリーが切れ錆びたバスなどの廃墟化したジャパリパークの様子も描かれています。
4話ではツチノコちゃんが巨大迷路アトラクションを「貴重な遺跡」と呼び、身体の力は弱いけど手先が器用で知恵が働く『かばん』のことを「お前はもしかして……。絶滅してなかったのか」と意味深そうなことをつぶやきます。
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RPGのような大冒険
今はもうサービスが終了してしまいましたが、「けものフレンズ」はアニメ放送の前にソーシャルゲームでも展開されていたようです。
アニメでは1話が「さばんなちほー」を抜けるまで、2話が「じゃんぐるちほー」での橋づくりなど、今のところ1話単位で問題を解決して次へ進む、という非常にわかりやすいストーリー。
それぞれの地方で生息するフレンズにしかできない特徴をフルに使った協力を得ながら進んでいくので爽快感があります。
サーバルちゃんにはできないことをかばんがしたり、かばんができないことをサーバルちゃんがしたりなどといった、気持ちが良いほどの協力プレイ。
わたしが見ていてとくに胸を打たれるのは、それぞれ自分が持つ力を「惜しみなく」発揮するところで、誰も出し惜しみをしたり対価を要求したりしないのです。
例えばじゃんぐるちほーで川に橋をかけるときには、かばんが「ちょっと思いついたんだけど」と切り出すとサーバル始めとするフレンズは「なになにー?」「たのしそー!」と目をキラキラさせてそれを聞くのです。
大人になると物事はあまりそうはいかないというか、友達に遊びに誘われたとしてもかすかに「ちょっと遠いし、次の日の予定が早いからどうしようかな……」などと思ってしまうことも少なくなく、「ともだちとあそぶ」って子供の頃はこうだったなぁと「けものフレンズ」を見ていると思い出されます。
たのしー!だけじゃない魅力
けものフレンズはとにかくキャラクターが可愛らしいです。けものではないかもしれないかばんもかわいいし、メカメカしい「ボス」もかわいい。
かわいいフレンズがきゃっきゃとじゃれあってるのを見ているだけでも楽しいですが、やはりわたしが引き付けられているのは「不穏な世界観」が根底にあるからだと思います。その明暗のコントラストを感じることはほとんどありません。弱く設定されたコントラストと淡い色合いで、とてもかわいらしいたのしいものを見ている気がしながらも違和感がふくらんでいく、この感覚がたまりません。
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おわりに
「擬人化かなにかですか?」と少々ひねくれた姿勢で見始めた「けものフレンズ」ですが、評判にたがわずとっても面白いです。これは溶けますわという感じ。
dtvではまだ配信が4話まで(本放送は5話まで)なのでまだ世間に追いついていないですが、楽しみが残っていることを幸せに思いながら次の配信を待ちたいと思います。
▼たのしー!「けものフレンズ」OP曲
お読みいただきありがとうございました。