アシガールの最新刊、13巻を読みました
前の巻では、
若君と共に一生を添い遂げる決意をした唯が家族を説き伏せ、現代には戻れない覚悟で戦国時代の若君のもとへ嫁ぎましたね。
それから現代で家族が羽木家の歴史を確認してみると、二人はたくさんの子供に恵まれ仲睦まじく添い遂げました、と完全なるハッピーエンド!
めでたしめでたし! いい最終回だった!
と思ったのもつかの間、早くも新章スタートです。
あまりに幸福な終わりかたで、12巻で終わったのかと勘違いしてました。
続きが読めてうれしい!
いつもの唯にほっこり
届いた13巻の表紙を見てびっくり。
ゆ…い…? そなたは唯であるか?
たぶん唯なんだろうけど、どことなく唯っぽくない女の子。
思うに、口の端っこが上がっていてアヒル口?みたいになっているのが唯っぽくないのかも。唯ってあまり横に口が開かないイメージがあります。「ほよよ(byアラレちゃん)」っぽい口のイメージがあるというか…。
そして足軽衣装!?
若君と晴れて結婚し正室になったはずの唯がなぜ足軽の衣装をまとっているのか…。これは波乱の予感がしますね(ペロリ
足軽姿の謎は、13巻のなかで描かれていましたよ。
そして、表紙では唯っぽくない唯でしたが、本編ではいつもの単純素直で面倒なお稽古ごとはサボりがちないつもの唯でした!
カップル萌えとはこのことか
これまでのアシガールでは、
ふとした瞬間に凛々しい姿を見せる若君
それを見てキュンキュンしまくる唯
という図式が多かったのですが、
13巻からは結婚後だけあって
自然と仲睦まじい唯と若君の様子に読者がキュンキュンさせられまくります!!
当たり前のように一緒にいられる二人の姿の尊さったら!
唯の膝に寝転ぶ若君、
若君にお姫様抱っこされる唯(シルエット)、
ことあるごとに見つめあってギュっとする二人……
尊いを100回言っても足りません。
13巻のなかではちょっと環境がゴタついて喧嘩をしてしまう二人の姿も見られますが、仲直りする様子もまた尊い!
二人が一緒にいられる様子を見守ることができるのが、こんなに幸せなことなんて。これがカップル推しというやつなんですね。唯と若君が夫婦というだけであと5巻くらい出してくれないかな…
最後は思わぬ展開に
ご注意を。この先とんだネタバレを含む可能性があります。
夫婦姿にキュンキュンしてたのもつかの間、状況がかわり、唯は足軽となって再び野を駆け若君のもとへ。
おかげで若君のピンチは乗り越えたものの、今度は唯がピンチに。
待望の赤ちゃんが危険な状態。このままでは大変危険な状況。
そこへ現れたのが、新タイムマシンを完成させた唯の弟、尊。
尊は新しく開発した機能のテストのために、戦国時代へ。
って、ちゃんと唯のところに来てるし。あやうく小平太に成敗されそうになってたけど、若君とも再会できて新タイムマシンは素晴らしい出来。
尊ががんばって開発していた「ひと晩で往復できるようにする機能」を早速つかって、唯を現代に送り適切な治療を受けさせたいと若君。
ここで唯が現代に行くということは、尊は帰れないってことですよねw
さらに唯が現代から戦国時代にまた戻ってこられるかどうかも微妙な状態だそう。
尊によると、燃料の高速化のために分解してあるそうで…。尊がどうにか方法を現代に伝えて、唯が完成させるパターンでしょうか。
自分が若君の子を身ごもっていることを知らされた唯は、子供を守るために若君とはなれて現代に行くことを決意します。
別れ際に「ちょっくら病院に行ってきます」というのが唯らしい。心配させまいとする優しさと強さ、ユーモアを兼ね備えた素晴らしい女性ですよね。
むしろ若君のほうが淋しそうだけど、別れを惜しむ二人の姿がまた尊いです。尊は顔を赤くしちゃってましたね。
そして尊は、唯&若君が七人の子をもうけたことを既に知っていますので、あとはどう戦国時代を乗り切るか…ですね。黒縁眼鏡はかけたままで大丈夫なのかな。時代に馴染むために外さなきゃなのかしら。でも裸眼だったら見えないだろうし。そういうのも含めて続きがとても楽しみです。
そしてカバーの返しのところ、作者の森本梢子さんのお言葉にめっちゃ笑ってしまいました。尊へのメッセージです。ぜひ手に取ってお確かめくださいませ。