第1章の終わりと予告されていた「カルテット」第5話。
ネタバレと共に振り返っていきたいと思います。
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▼前回(第4話)のネタバレ感想
夫の失踪翌日に巻が笑った理由
- 第4話の最後にマンションに入ってきたのは義母・巻鏡子
- 互いに仲が良い風を装う鏡子と真紀
- 鏡子のバッグに目を止める真紀
真紀と鏡子のやたらハイテンションな「仲が良いフリ」。女性なら誰しも身に覚えがあるのではないでしょうか。
- すずめに夫が失踪したときのことを話す真紀
- 夫は「わたしから逃げたのだ」と直感的に思った。なぜなら鏡子と二人暮らしだったときも母親から逃げたことがあるから。
- 失踪翌日にパーティーで大笑いしていた理由は「逃げた夫に対して『ばかやろう』と思って、対抗したかったから」
- すずめの服にくっついていたものを取ってあげる真紀。それは鏡子のバッグについていたもの。
逃げ癖がある旦那さんなんですね。
ここまで見てやっと実感しはじめたんですけど、このドラマは謎解きのように見て楽しむドラマではないですよね。気づくの遅すぎですかねわたし。
行間を楽しむ、会話劇を楽しむ、演技を楽しむ、そういうドラマなんですね。というのも、「伏線」ぽいところの回収がほとんどすべて「あーなんだそういうことね!そういうこともあるよね!」という感じなんです。あの時の〇〇が実は××だった!ドーン!みたいなことにはならないからある意味安心していいのかもしれないな、と思い始めました。
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音楽で食べていく問題
- 別府弟がひそかに頼んだツテによりホールでの演奏を依頼されて舞い上がるドーナツホールの四人
- 不本意なキャラ設定を強いられながらも頑張ろうとするが、演奏当日「あて振り」を指示される
- 「やらない」と泣き出すすずめと「帰ろう」という家森に、「やりましょう」という真紀
- 「志がある三流は、四流」と見送るプロデューサー
- 四人はホールコンサート終了後に路上で思い切り演奏を楽しむ
ビジュアル系の恰好をさせられた四人が面白すぎました。
真紀は夫のこともあって「逃げる」ということをしたくなかったのかな。でもゴミは捨ててなかったよね…。あれは逃げたのではなくて溜めてただけか。
有朱ちゃん劇場
- 鏡子に「あなたはもういらないの。用済み」といわれるすずめ
- 別荘に有朱が現れる(地下アイドル時代の衣装を譲るという口実で)
- 真紀の夫についてしつこく聞き出す有朱
ヒートアップする有朱、すごかったです。吉岡里穂さんすごい。
こういう「悪気ない・無邪気」な笑顔にコーティングされた悪意が一番後味悪い。でも有朱ちゃんの言ってること、わたしはおおむね同意です。愛は大抵消える。夫婦に恋愛感情なんてない。そりゃ、みんながみんなそうだとは言わないです。ずっとラブラブな夫婦だって世の中にはたくさんいます。でもそうじゃない夫婦だっていっぱいいます。わざわざ声高に言うこともでもないけど。
有朱ちゃんは「白黒はっきりさせちゃだめですよ。したらオセロみたいに裏返る」と言いながら、白黒はっきりつけたがってますなぁ。わたしは面倒だからそのまま放っておきたい派です。耳障りのいい言葉は世の中に必要だとは思うけど、いつも聞いていたいわけじゃないなぁ。
- 有朱のポケットから落ちるボイスレコーダー
- 真紀が拾い上げて「再生」を押すと、「からあげにレモンは否」を熱く語る家森の声=四人が初めて別荘に来た日のものからずっと録音されている
- 「わたしとすずめちゃん、真紀さんの味方ですから」と取り繕う有朱
- 別荘を飛び出すすずめ
ボイスレコーダー、最初から有朱ちゃんのポッケで半見えでしたね。広々としたところで大声でやりとりする鏡子さんみたいに、たぶん最初から隠す気がなかったんだと思う。「あなたを疑っていますよ」というのを見せて相手の反応を伺いたかっただけかな。
それにしてもボイスレコーダー、最初の消さないでずっと取っておけるなんて、めっちゃ大容量。驚異的。
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真紀の夫、登場
- ふらふらと夜道をさまようすずめと男性がぶつかる
- 落ちた男の荷物に「ドーナツホール」のチラシがあるのを見て声をかけるすずめ
- 「知ってるっていうか…もごもご」と口ごもる男(宮藤官九郎)
真紀の夫さん、クドカン(笑)。
ここで一気に盛り上がってまいりました。だってクドカンですよ。今までの真紀からの情報がすべてクドカンに集結してるかと思うと、面白くて仕方がない仕組み。
しかしここまで「からあげにレモンかけないって奥さんに言えない」とか「すぐ逃げちゃう」役がぴったりすぎる、と思われるクドカンのキャラクターって一体(笑)。
俳優としてのクドカンをあまり知らないのに、ちらっと出演するだけでキャラが立ってるってものすごいことですよね。
おわりに
真紀の夫が不在だった第1章が終わり、第2章は夫の口から本心が聞けそうですね。
クドカンからどんな名台詞が飛び出すのか楽しみです。
お読みいただきありがとうございました。
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