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日めくりインドア女子

いろいろかいてみる

【パンツ燃ゆ】泣きながらご飯を食べたことがある人の「強み」~【カルテット】第3話ネタバレ感想

火曜ドラマ「カルテット」。昨晩の第3話も盛りだくさんでしたね。

ネタバレとともに振り返っていきたいと思います。

▼ドラマ公式サイト

▼前回のネタバレ感想

有朱の誘惑講座

すずめ(満島ひかり)が、いつものように別荘で気ままに過ごしていると、有朱(吉岡里帆)がやってくる。「休みなのにデートしないのか。なぜ彼氏を作らないのか」とたずねる有朱にすずめは「告白が苦手だ」と答える。すると有朱は「大人は誘惑するものだ」と語り、その方法をレクチャーする。

(引用元:あらすじ|TBSテレビ:火曜ドラマ『カルテット』

 有朱ちゃん曰く、誘惑とは「人間を捨てること」。

「猫・虎・雨に濡れた犬」の3つの誘惑方法のうち、「猫」を選択したすずめに「顔を近づけても、ペットボトル1本分あけること。女からキスしてしまったら、恋はうまれません」とレクチャー。

二人で寝ころんで笑いあっている絵面がとても可愛らしかったですね。

 「女から~」のところ、今回のラストへの伏線だったんですかね。深読みが楽しいドラマです。

 

ボーダーかぶり

その後、ノクターンに向かう準備をしていた4人。いざ出発のタイミングで、真紀(松たか子)と司(松田龍平)が同じボーダー柄の服を着ていることに気づいた諭高(高橋一生)は、「特別な関係に見えてもいいのか」と指摘、司は急いで着替えにいく。真紀がボーダーを着るときの条件を聞くと、「昨日ボーダーを着てた人と会うとき」と諭高はお決まりの持論を展開する。

ボーダーから服を着替えて「お待たせしました~」と降りてくる別府。

しかし今度は家森と丸かぶりで指摘されてしまうのでした。

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「特別な関係に見えますね(笑)」とすずめちゃん。

ちなみに家森の下着はすずめちゃんが誤って暖炉に投げ込んでしまったわけですが、それはずっとすずめちゃんの心の中にしまっておくのでしょうかね。ま、言えないですよね。家森には…怖くて。すごいクドクドと言われそうだし。

四人の平和で微笑ましいやりとり。家を出るまでの和みタイムでした。

 

すずめちゃんの少女時代

そんなやり取りを経てようやくノクターンに到着すると、そこにはボーダーを着た見知らぬ少年(前田旺志郎)が。その少年から「あなたのお父さん、もうすぐ亡くなります」と突然告げられ、動揺するすずめだったが…。

 父親に仕組まれて昔「天才超能力少女」として人気者になったすずめ。しかし超能力は偽物だと週刊誌に糾弾され、すずめちゃんと父親は「詐欺師」だとひどくバッシングされます。そんなすずめちゃんの「黒歴史」である少女時代の動画はネットに残っていて、カルテットのメールフォームにそれが送り付けられてきてしまいます。

動画は見ることなくすぐに閉じられましたが、このときにすずめちゃんはせっかく見つけることができたと思った居場所から逃げなくてはいけない、と思ったのでしょう。

その夜、別府の布団にもぐりこんでしまうすずめ。

有朱の言いつけを守って「ペットボトル1本分」の距離を開けているのがいじらしかったです。

しかし「Wi-Fiが繋がらなくなった? それとも虫が出たの? おなかすいた? ドーナツ食べる?」とどこまでも鈍感な別府。

Wi-Fiが繋がらないんです…」と言い残して、すずめは別荘から姿を消してしまいます。

この時点ではわたしはまだ「すずめちゃん、何も去ることなくない…?」と思ってしまったのですが、それからさらに語られる過去ですずめちゃんは十分にたたかってきたこと、 みんなに嫌われたら怖くて自ら距離を置いたことがわかり、思い返すとかなり切ないです。

動画が送り付けられてくる前あたりのシーンでは「もちつき大会」に誘うすずめに対して、「僕は家族のイベントのほうがもちつき大会より大事」と答える別府の姿がありました。

それを聞いて、余計に自分の家庭の問題は理解されにくいことなんだ、という認識をすずめちゃんは孤独を強めてしまったんでしょうね。

 

すずめちゃんのOL時代

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バスで病院の近くまで行ったものの、病院へは向かわずに500円分の花を買うすずめ。

花を手向けたのは、コインロッカーの一室でした。

すずめがいつも財布の中に入れているコインロッカーの鍵でそれを開けると、中に入っていたのは骨壺。

巻鏡子(もたいまさこ)が「海が見える場所に移してあげたいんだろう?」と言っていたのはこれだったんですね。おそらくすずめちゃんのお母さんのだとは思うけれど、どうして巻鏡子がそれを知っているのか…。もう密告者のような真似はしたくないというすずめを逃がさないために、いろいろと弱みを握っていそうですね、巻鏡子さん…。

一方、巻真紀(松たか子)さんは冒頭のボーダー少年(すずめのいとこ)から事情を聞いて、病院にいました。そこですずめちゃんの少女時代のことや、OL時代のことなどを一方的に知らされる巻さん。

すずめちゃんは、OL時代に少女時代の詐欺事件が周囲にばれて、陰湿なイジメに遭いながらも笑顔で職場を去っていったのでした。そのときの「同僚」が『つばめちゃん(仮)のこと』というブログを書いたものが残っているんですね。

それを読み上げる「同僚」の声が安藤サクラだ! ということが気になって気になって、いつ回想シーンに出てくるのかしら? とソワソワしてしまいました。結局出てきませんでしたけど、安藤サクラの個性の強烈さよ…。

そして思いがけず、すずめ父のご臨終に立ち会ってしまった巻さん。帰り道ですずめちゃんを発見して、追いかけます。だんだん声が大きくなっていく松たか子さん、よかったです。

 

巻さんの強さ

とりあえず近くにあったお蕎麦屋さんに入ることにしたすずめと巻さん。「カツ丼ください!」と開口一番に頼むすずめに目を丸くしながらも、巻さんも同じものを注文します。

お店の中ではラジオがかけられていて、聞こえてきたのは稲川淳二の声。

「食べたら病院に戻りましょう」と言う巻さん。それを聞くまいとはしゃいでみせるすずめでしたが、父が亡くなったことを聞いて、ぽつりぽつりと過去を語り始めます。

昔お世話になった人のお見舞いに父が一度も行かなかったことや、他にも周りの人には迷惑をかけて自分は平気な顔をしていたこと。そして、「どうしよう…行かなきゃだめかな。行かないと怒られるかな…。家族だから…」と悩みます。このあたりの、すずめの「こわい」という気持ち稲川淳二の怪談に、注文して食べないで帰ったらすごく怒るかもしれない蕎麦屋の店主(byすずめ)に表れているかのようですね。

この時の、「どうしよう」と苦悩するすずめを見つめる巻さんの目がすごいです。メヂカラ半端ないです。そんな強い目をした巻さんが、すずめちゃんの手を取り、きっぱりと言います。

「これ食べたら、軽井沢に帰ろう」と。

でも、父親が死んだのに行かないって…と苦悩するすずめちゃんに、「いいよいいよ。病院行かなくていいよ。帰ろう。私たち、同じシャンプー使ってるじゃないですか。家族じゃないけど、あそこはすずめちゃんの居場所なんだよ」と続ける巻さん。

すずめちゃんは、その言葉に泣きながらカツ丼を食べます。

「泣きながらご飯をたべたことがある人は、生きていけます」と励ます巻さん。

すごくいいこと言うなーと感動すると同時に、巻さんはいつ泣きながらご飯を食べたのだろう、と想像せずにはいられない台詞でした。

「夫さん」が失踪したあとひとりでご飯を食べていた巻さんは、泣いていたというより呆然としていたんですよね。夫に「捨てられた女」だと自分を語る巻さんが、すずめには血のつながりがある家族を必ずしも優先しなくてもいい、と言うのになんだか考えさせられました。

 

気になる有朱

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今回は有朱の登場シーンも多く、ちょっと謎を含んでいましたね。

妹が高校受験だから、と家森に家庭教師を頼んだのは、自分の過去をそれとなく家森にわからせるためだったのかな? とか。学生時代のあだ名が淀君でことごとく学級崩壊、いわゆるサークルクラッシャーと呼ばれるような朱ちゃんですが、それを隠そうとはしないんですよね。

地下アイドル時代のことも「しょっちゅう炎上してました(笑)」と語るくらいなので、ある意味すずめちゃんとは対照的な人物なのかもしれません。

気になったのはすずめちゃんが巻鏡子と喫茶店で密談をしていたときに偶然(?)現れるのですが、「こんにちは。…さようなら!」と笑顔で去っていったことです。

巻鏡子は「ハローグッバイな子ね…」と言っていたのがこれからのことに関わってくるのかどうか…。謎が多いです。

 

すずめとチェロと恋

巻さんと軽井沢に帰る道すがら、チェロのことを語るすずめちゃん。

チェロに初めて出会ったとき、チェロがずっと昔からあることに驚いたこと。チェロは長生きだから、ずっと一生一緒にいてね、という思いをチェロという楽器に抱いていること。

少女時代の災難でひとつの居場所に留まることが許されなかったすずめちゃんは、自分が手放さない限り絶対に居なくならないチェロという存在にずっと癒されてきたんですね。たしかにチェロを担いで歩いているすずめちゃんは「女の子と楽器」というより、「女の子と誰か」のような印象があります。

過去の告白ついでに、密告活動をしていることを打ち明けようとしたすずめを、巻さんが驚いた声でさえぎります。ここ、わざとだったんでしょうかね? 巻さん。

巻さんが驚いたのは、別府と家森が綺麗に飾り付けたイルミネーション。

「過去の清算」をしたかのようなすずめは、軽やかな足取りで速攻で別府にキスをします。これには鈍感すぎる男の別府君もさすがに恋心に気づかざるを得ませんね。女からキスをしたら恋はうまれません…と有朱が言ったことは、果たして覆されるのでしょうか。

 

おわりに

第3話も盛りだくさんすぎて、Doughnuts Holeの4人が歌うエンディングテーマ「おとなの掟」のところまでかなり食い込んでいました。

最後はMummy-Dにガムテープでぐるぐる巻きにされながら「女の居場所」を問い質される家森の図でしたね。Mummy-D演じる謎の男のカーステレオからいつもふたりの夏物語が流れているのが気になります。

 

「カルテット」の再放送はTVerで1週間程度、見逃し配信を見ることができますよ。

 

お読みいただきありがとうございました。

▼次の第4話のネタバレ感想はこちらからどうぞ