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日めくりインドア女子

いろいろかいてみる

エンディングでめっちゃ鳥肌。坂元裕二脚本ドラマ【カルテット】第1話

www.tbs.co.jp

「mother」「それでも生きてゆく」「最高の離婚」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」など数々のヒット作で知られる坂元裕二脚本のテレビドラマ。

その坂元裕二さんが脚本を担当した火曜ドラマ「カルテット」第1話をやっと見ました。以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

はじまりは偽りの偶然

ある日、“偶然”出会った男女4人。
夢が叶わないまま、人生のピークにたどり着くことなく緩やかな下り坂の前で立ち止まっている者たちだ。そんな4人がカルテットを組み、軽井沢で共同生活を送ることになる。しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた……。

(引用元:「カルテット」公式サイトあらすじ) 

「4人でカルテットを組む」というのは比喩表現ではなく、実際に 

弦楽四重奏を行う、という本当のカルテットでした。

しかも四人は「偶然」出会ったことになっていますが、真紀以外の3人が示し合わせて一斉に出会う、ということでそれぞれ偶然ではない理由があるようです。

第1話ではすずめが冒頭、真紀の義母・鏡子(もたいまさこ)に「この女と友達になってほしい」とお金を渡されて依頼されます。

1話が終わった段階では、すずめが「偶然」を装った理由しか描かれていませんが、家森や別府それぞれの理由はこれから明かされていくのでしょう。

 

唐揚げにレモンかけるかけない問題

カルテットとしての結束を強めて音楽性を高めるため、四人は軽井沢の別荘で合宿をすることになります。

その別荘で四人がはじめて一緒に食べる夕食のメニューは、唐揚げ。

テーブルについて、真っ先に唐揚げにレモンをかけはじめるすずめと別府。

そこで最初の火花が散ります。

「何も言わずに当たり前のようにレモンをかけるなんて信じられない」と家森。

きょとんとするすずめと別府でしたが、「一言あるべきだと思います」と真紀が同意を示します。

では「レモンをかけますか?」と尋ねればよいのか、という問いに家森は首を振ります。

「『レモンかけますか?』と聞かれたら、『あ、はい(かけます)』となってしまう」と。

正解は真紀が示した、「レモンありますね?」だそうです。

それならば「レモンありますね?」「ありますね」となる。

しかもレモンをかけた唐揚げは、不可逆

もう二度とレモンをかける前の唐揚げに戻ることはない。

と語る家森。

この「唐揚げにレモン問題」は後半にある真紀の告白への伏線になっています。

 

魅力的な登場人物

ドラマを見るにあたって、これからも見たいと思うかどうかは「登場人物に魅力を感じるか」にかかっています。あくまでわたしの場合ですが。

 

主役の四人

やたらと声が小さくて天然ボケな真紀。

どこでも寝てしまう、なんでも面白がる天真爛漫なすずめ。

プレイボーイだけど影がありまくりな家森。

祖父がすごい人でお坊ちゃまなはずなのに家事能力が異常に高い別府。

一人ひとりのキャラクターが魅力的で、それぞれ演じる役者の色と合わさってまさにカルテットのようにこの四人にしか出せないハーモニーが生まれています。

松たか子さん演じる真紀は、声は小さいけれど自分の意志ははっきり伝えられる人物です。おとなしい性格かと思いきや大胆なことをする、小声と行動のギャップが若干の「怖さ」を醸し出しています。

満島ひかりさん演じるすずめは、子どものように澄んだ瞳で、子どものように声をあげて笑います。キャッキャッという笑い声が本当に楽しそうで見ているほうも楽しくなってしまいます。すずめがちょいちょい見せる「人のものを勝手に使う、食べる」癖が今後大きな問題になりそうな気も。

高橋一生さん演じる家森は、道を聞かれた女子大生にハグとキスをしてしまうほど軽い男ですが、今をときめく高橋一生さんですし、この方が演じるとなんでもはまり役です。高橋一生さんはあの低音で深みのある声が、見た目とすごくギャップがあってそこがまた魅力的。 

松田龍平さん演じる別府は、「あまちゃん」のミズタク再来、と話題になっています。確かにミズタクのときと似たような眼鏡もかけているし、マメで優しい。そのぶん、ちょっと底が見えない人物。

 

脇役陣もすごい

四人が演奏することになるライブレストラン「ノクターン」の店員も粒ぞろいです。

八木亜希子さんやサンドウィッチマン富澤たけしさん、吉岡里穂さん。

四人がはじめてレストランを訪れたときに出てくる店員さんが富澤さんだったので、サンドウィッチマンコントの「お客さん(笑)メニュー踏んでますよ(爆笑)」のボケを思い出してドキドキしてしまいました。

アルバイトに吉岡里穂さんというのもすごくいいですね。吉岡さん演じる有朱(ありす)ちゃんは、元地下アイドルだったという魔性の女性です。

第1話のゲストがイッセー尾形さん演じる詐病アーティスト・ベンジャミンだったのですが、「ベンジャミンさんが言ってました。音楽家なんてドーナツの穴のようなものだって。どこか欠けたやつがその人にしかできない音楽を奏でることができるんだって。まったく意味わからなかったですけどwww」と無邪気に笑う有朱ちゃん、ほんと最強です。目が笑っていないから地下アイドル時代に炎上ばかりしていた、というキャラクターを短時間でいかんなく発揮していました。

 

唐揚げふたたび

物語の後半、ベンジャミンの詐病を暴いて「ノクターン」での演奏を勝ち取った真紀。

ベンジャミンが詐病をしてまで演奏を続ける姿に同情に近い感情を抱いていた男二人は、真紀に反発します。

しかし、すずめが「鼻毛が出ているベンジャミンさんの真似をして自分も鼻毛を出す、鼻毛が伸びない体質ならば常に描いておく、それくらいしないと同情とはいえない」と中途半端な気持ちだったことを指摘。

すずめはさらに「あなたは旦那さんもいて帰れる家庭があるからいいじゃないですか」と真紀にもかみつきます。

それを受けて、結婚生活に問題があることを告白しはじめる真紀。

夫の好物だからと唐揚げをよく作っていたのに、ある日偶然、飲食店の別席で見かけた夫が会社の同僚に「唐揚げにはレモンはかけない」と言っているのを聞いてしまったのです。

真紀はそれまで夫が食べる唐揚げにレモンをかけていました。でも夫はなにも言わなかった。数年間、ずっと。結婚ってなに、夫婦ってなんなの、と思ったこと、さらに

「妻のことは愛しているけど、好きじゃない」と言っているのまで耳にしてしまいます。

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それで以前「夫婦ってなんですか」と聞かれたときに、バスの音にかき消されて別府には届かなかった

「別れられる、家族」

という答えを真紀は告白するのです。

さらに夫は1年前に突然失踪して戻ってこないので、今日からはこの別荘に住む宣言。「カーテン買ってきちゃった♪」と明るく振る舞う真紀ですが、ひとりで涙する姿も。

一部始終の会話はすずめによって録音されて、鏡子のもとへ。鏡子は「あの女が本性をあらわすまで、ひきつづき友達のフリをしてほしい」と念を押し、おそるおそるうなづくすずめ。

 

エンディング曲で鳥肌

エンディングテーマは椎名林檎さん作詞作曲『おとなの掟』Doughnuts Hole

Doughnuts Holeは四人が組んでいるカルテットの名前。

そう、なんとドラマの四人が実際に歌っているのです。

映像はドレスアップした四人が歌う映像になっていて、これがめちゃくちゃ素敵。

考えてみれば松たか子さんも満島ひかりさんは歌手でもありますし、とても綺麗で惚れ惚れします。

個人的には、2013年の坂元裕二脚本ドラマ「最高の離婚」のエンドロールで、主役の四人がドレスアップして踊っていたのを彷彿としてテンションが上がりました。 

ちなみに『おとなの掟』の編曲は斉藤ネコさんの名前もあります。演奏にも斉藤ネコカルテットとありますので、椎名林檎さんと繋がりが深い斉藤ネコさん音楽ファンの方も必聴ですね。CDおよび音楽配信リリース情報は未定。ドラマが盛り上がっていくとともに動きがあると思うので非常に楽しみです。

 

見逃し配信

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「カルテット」の見逃し配信はTVer(ティーバー)にて放送から原則一週間のあいだ配信されています。

民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

実はわたくし、楽しみにしておきながらテレビ録画をし損なってしまっていたので、今回は見逃し配信のサービスをありがたく享受させていただきました。

「カルテット」第2話は今夜放送なので、次回放送直前の火曜日21:59まで配信されています。

 

おわりに

わたしが最高に好きな坂元裕二ドラマは「最高の離婚」なのですが、その他のドラマはそこまで入り込んで見ていませんでした。脚本は同じ人でも、ドラマによってうまれる雰囲気はやはりそれぞれ個別のものです。

「カルテット」の今後の展開にもよりますが、今のところわたしの「大好きなドラマ」のラインナップとして加わりそうな気がしています。ちなみに四人が最初にスーパーマーケットで演奏するのが有名ゲーム曲で、その時点で「やられた!だいすき!」となってしまいました。

今夜の第2話放送が、とっても楽しみです。

 

▼第2話のネタバレ感想を書きました。こちらからどうぞ!

 

お読みいただきありがとうございました。