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思わず原作を読み返した「精霊の守り人Ⅱ 悲しき破壊神」第2回ネタバレ感想

NHK大河ファンタジードラマ「精霊の守り人Ⅱ 悲しき破壊神」第2回が放送されました。第1回は原作をうろ覚えのまま見始めたのですが、第2回を見ているうちにどうも「1シーンごとの記憶はあるけど頭の中でつながらない現象」が頻発してしまったので、ドラマと原作を比較しながらのネタバレ感想を書いていきたいと思います。

▼公式サイト

▼第1回(前回)のネタバレ感想

 

▼ドラマの登場人物および人物関係については、こちらをご参照ください

登場人物|精霊の守り人 悲しき破壊神|NHK大河ファンタジー

ヒュウゴ登場

冒頭はタルシュ帝国の密偵、ヒュウゴ(鈴木亮平)がどこかの港の酒場で華麗な短刀の手腕を見せつけるシーンから始まります。

酔客の頭上の壁に短刀を投げつけて、 一同が「ホウ…」と感心。一言も発しないまま眼力が強いヒュウゴに「お兄さん、今晩どう?」と女の人が寄ってきます。このあとすぐに情報屋の女海賊が現れて女は退散しますが、なんでしょうね、この謎のお色気シーン。必要だったでしょうか? ヒュウゴが強そうでかっこいいというのは分かりますが、もっとこう殺気とか漂わせてる感じじゃなかったでしょうかね。

原作とのちがい

原作はというと、ヒュウゴは飛んできたナイフを短刀で弾き飛ばしただけで、とくに粉をかける女性が寄ってくる描写はありませんでした。「蒼路の旅人」序章のシーンですね。

 

バルサ対シハナ

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シハナの妖術により火の幻覚のなかで苦戦するバルサでしたが、タンダのおかげで幻覚から覚め、アスラを奪い返すことに成功します。

馬上でのシハナとの闘いっぷりも見事でした。ところどころのアクションが速すぎて「倍速になってる…?」と思うくらいの動き。シハナにとどめを刺すことはせずにアスラを連れて逃げるバルサ

人質となったタンダとチキサにシハナは「あの女は絶対に逃がさない」と憎々しげに宣言します。

しばらく馬に乗って逃げ続けたバルサとアスラは、遊牧民のキャンプを見つけて宿と馬を交換。兄の身を心配して今すぐ助けに行きたいと言うアスラに「もうカミサマは呼ばないように。だれが悪くて、だれが正しいかなんてカミサマにもわからないんだよ」と説くバルサ。処刑された母トリーシアのことを思って泣くアスラをバルサは抱きしめます。

原作とのちがい

このあたり、原作ではシハナがバルサには異常な敵対心を見せるもののチキサには異常に親切に接することなどが描かれています。

バルサ達が宿をとることになる遊牧民のキャンプについては、守り人シリーズのどこかでそういう描写はあった気がするのですがちょっと思い出せません。

ちなみにバルサ達が逃げるときに乗った馬は、後をつけられないようにわりとすぐに森で解放してしまい、スファルによる鷹の目を警戒しながら歩いて逃げます。そのときに徐々にアスラがバルサに心を開いていく様子や、木の実をすりつぶして顔につける(一番目立つ顔を汚すことで森の暗さに溶け込むことができる)、というバルサならではの「用心棒としての知恵」が生きるシーンなどもあります。

 

チャグムの冒険

サンガル王国救出の航海に出たチャグム(板垣瑞生)は、タルシュ帝国に対抗するには隣国との同盟が必要と祖父のトーサ(伊武雅刀)に訴え、針路をロタ王国に向けさせた…!

第2回「罠(わな)」|精霊の守り人 悲しき破壊神|NHK大河ファンタジー

 ロタ王国の港に降り立ったチャグム一行。正装のままなので港町のなかでものすごく目立ってます。ロタ王国南部の大領主を通して、あっさりとチャグムはロタ王に会うことができました。同盟を申し出るチャグムに対して「港はもうタルシュ帝国に開きつつあるので希望には沿えない、しかしこうして直接返事を聞きに来てくれたことで絆は深まった」と答えるロタ王。

原作とのちがい

原作はというと、ちょっとよくわかりません。このようなシーンってありましたっけ…? というのも、原作だとチャグムは最初からトーサやシュガと一緒にサンガル王国に出航したのではないんです。

そもそもドラマでは新ヨゴ国の帝がサンガル王国に送った援軍は1隻のみでしたが、原作では20隻(主力艦船の三割程度)。それを海軍大提督であるトーサが率いるように命じられ出航します。しかしサンガル王女サルーナからの密書により「罠であること」を知ったチャグムが1隻の船で追いかけ、トーサと合流する(シュガはなし、ジンとモンは一緒)という流れ。

今回のドラマでシュガが同行しているのは、ドラマ化には入っていない原作「虚空の旅人」でチャグムとシュガが一緒にサンガル王国の即位儀礼に招かれたときの親交を深める部分を描くから、なのでしょうか。「虚空の旅人」はシリーズとしては「蒼路の旅人」より前の話になっていて、そこでサンガル王女サルーナやロタ王、カンバル王たちとチャグムがやり取りする描写もあります。

 

トーサの決意

自分だけは帝から預かった船は命をかけて守り抜く、という決断をしたトーサ。

サンガル王国の捕虜となるために、チャグムに平服を与えて身分を隠させます。このあたりは、新ヨゴ国の船が最終的に一隻になるのでドラマと原作とでの大差なかったです。

原作とのちがい

原作だと、帝側の見張り役であるジンとモンはチャグムの命を狙っている、という描写が常にあって、チャグムもそれを警戒しています。

それもあり、武器もなにもかも捨ててサンガル王国側の捕虜となれば、いくら腕が立つ二人でもそうやすやすとチャグムに手出しはできないだろう、ということまでトーサが考えたことや、その考えにチャグム自身も気づき、祖父の思いに感動することも細かく描かれています。

また、ドラマではかなり粗野な感じで演出されていたサンガル海軍のオルラン司令官ですが、小説ではもうちょっと丁寧な言葉で落ち着いて話している印象を受けます。

それにしても、ドラマでトーサが「たとえ国が滅んでも、愛するかわいい孫にはどこかで生きててもらいたい」と、祖父としてチャグムに最後に言ったところ、とても良かったですね。

 

おわりに

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原作にある情報をすべてドラマに詰め込む、というのは無理な話だと思います。

そして、ドラマにはやはり映像や音があり、それでしか表現できない部分もたくさんあります。心に染みるような音楽をバックに馬で荒野を走るバルサの姿や、短槍を使いこなすアクションシーンなどはやはり想像だけでは追いつかないようなところまで描写されていて、素晴らしいです。

わたしはたまたま原作を先に読んでいたので、つい細かいところを比べてしまいましたが、できることなら「練り直されたもうひとつの精霊の守り人シリーズ作品」と捉えて楽しむのがいちばんいいのかもしれません。「原案」ですし。

そんなこんなで、次回も楽しみです。

 

▼第3回のネタバレ感想を書きました!こちらから読めます。 


▼ドラマの原作シリーズについて書いた記事です